Active  認定チェアエクササイズ・インストラクター 篠田 浩子さん from新潟

このページは1億人元気運動協会認定インストラクターの現場での活躍をレポートしています。

今回ご紹介する篠田浩子さんは昨年3月、東日本大震災の直後、主に福島県からの避難者受け入れのために新潟市内に開設された避難所で活動されました。篠田浩子さんは市町村主催の健康づくり事業や大学の非常勤講師として様々な業種の人々とチームで健康づくりや運動指導に携わっておられます。

被災地における運動支援を通して、必要だと感じた事。

今回の被災地外避難所では行政職員、医師・看護師・理学療法士ら医療関係者と連携しながら市民ボランティアの運動普及推進委員、健康運動指導士、日赤ボランティア、大学の学生ボランティアらとチームで運動ボランティア活動が行われました。
新潟県は平成16年に中越地震、平成19年に中越沖地震があり、その際の経験をチームとして活かした今回の活動の生の声をお聞かせいただきました。

  

★早期の対応!

新潟市西区・西総合スポーツセンターの避難所では避難所の1日のタイムスケジュールの中で20分程の『エコノミークラス症候群予防の体操の時間』、週2,3回、1時間の『親孫子体遊び教室』を与得られた時間で行います。
避難所での運動は『エコノミークラス症候群』の予防、生活習慣病予防が最優先の目的となり、避難所開設後出来る限り早期にタイムスケジュールの中に運動指導の時間を組み込み、生活のリズムを作ることが大切です(中越沖地震で日本赤十字社新潟県支部奉仕団の一員として運動指導ボランティアに入ったとき既に2週間近くたっており、高齢者の方は硬い床で動かないでいる避難所生活の中で腰痛の悪化などによって既に運動意欲を失い、お声かけをしてもなかなか運動に参加してもらえませんでした)。

★連携システム!

今回の運動指導ボランティアは、早期運動指導の重要性を経験的に知っている行政の保健師から私達のチームに避難所開設後3日目に要請があり、即日関係者らとチームミーティングを行い、運動内容と注意事項やシフトについて共通認識を確認しました。
例えばエコノミークラス症候群予防に運動が有効であるとしても、既にエコノミークラス症候群になってしまった方(血栓が出来てしまった人)には運動は禁忌です。特に震災で打撲などのケガをしている方は要注意です。片側のふくらはぎの圧痛や股関節の腫れなどがないかなど、血栓の有無について主に理学療法士らが使っているガイドラインにそって毎日運動指導の前にチェックを行い、疑いのある方には運動には参加せず、検査を受診するようお声かけしました。
また、震災後で普段は服用している血圧や糖尿病などの薬が手に入らない場合も多く、保健師・看護師の方と薬の服用などを含めた疾病などの情報を共有して運動指導に参加してもらうか、参加される場合どういうことに気をつけてもらうかを決めました。
このように早期に専門ボランティアとして運動指導に入れたのは、私どもチームが日ごろから災害時訓練・研修も行っていて行政や医療関係者、NPOなど関係があり、連携システムがあったことが大きいと思います。

  



椅子を確保する事すらむずかしい…
避難所の動線や物品保管場所の確保の重要性を痛感しました。


被災者が避難所に来てまず行う事は、自分たちの生活スペースの確保です。もし何のきまりも指示もなければ、先ず体育館の“すみ”“壁際”から場所が埋まっていってしまう傾向にあります。
しかし、その後の避難所生活で皆が快適生活を行っていくために、動線(特に高齢者や身障者などの通路)として、この“すみ”や“壁際”を手で伝って歩ける広さのある通路として確保することはとても重要になってきます。転倒しやすい高齢者や膝が痛い方が補助的に壁に手を添えたりすることで運動に参加することも可能になります。その場所の確保は後からではできないので、避難所を作る初めの段階で考えておかなければいけない事です。中越沖地震では災害救助法によって日赤や自衛隊、専門のNGOが地震発生直後に避難所に入り初期の適切な避難所設定ができていましたが、今回は被災地でない避難所であることや充分な知識と経験のある専門の人材が被災地に派遣されて不在だったためそれがうまく行われませんでした。
運動を行うも椅子を確保することも難しいのが実情でした。椅子があれば、硬い床に座りっぱなしの腰痛も軽減され、膝や腰が痛い方も体勢を変える事も出来、運動においてもバリエーションが広がります。自分たちの計画通りの運動を行うというより、できる範囲で出来る運動を提供するという形でした。

今後…

新潟市の避難所は5カ月で閉鎖になりましたが、その後も避難者の会や市民向け教室で避難者の方に運動指導で携わらせていただいています。健やかに生きるために、非常時においても適切な運動習慣や身体活動を生活リズムの中で取り入れることの大切さを今回の避難所での経験でも痛感しました。避難所での皆さんのひと時の笑顔や日ごろの運動教室で高齢者の方々に教えられ、自分自身が助けられていることがたくさんあります。
今回の震災と避難所の経験で教えられたことを大切に、「生きる」ということをもう一度見つめ直して運動指導者としての役割について私自身も考えていこうと思います。

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